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いや、相手が僕だった時点で、その対応は初めから賢くなかったんだけどさ。
彼女は突き刺した刃を手元に戻すように抜き、あの部屋での殺害方法が現在の攻撃方法と共通点があるなら、刃先に変化が無いことに、青ざめる露骨な表情の転勤。
僕は弾丸を自慢の我が肉体で弾き返したりできないし、不死者なんかでもない。
殺人が行えない殺人犯は自前の役に立たなくなった凶器を取り落とし、現実を否定した事実を見せつけられた。
なんて事は、無いんだよ。
血が出ないのもトリックじゃないし、痛まないのも鎮痛剤大好き人間じゃない。
取り敢えず鏡は貰って、彼女は………。
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