天体観測

星降る夜は終わらずに

「小さいころ、この流星群を一緒にみたの、覚えてる？」

…ああ、もちろん覚えてるさ。

家を抜け出して二人で見に行った、あとでこっぴどく怒られたけどな。

思えばあれこそが、俺が天体観測にはまった原点なんだろうな。

「あのときね、思ったの。

ああ、アンタのことが好きなんだって」