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鳴き声の無い朝
太陽は隠れた
断罪の刃を
清らかな水で磨く
残された時を断つ
罪人を見下ろす影
鋼を掴む
黒頭巾の向こう側で
心を殺して
何を想うのか
摘み取られることが
殺人の代償
それならば私は
どれだけ捧げれば良い
わからない
答えなど
罪人を見下ろす影
鋼を掴む
黒頭巾の向こう側で
心を殺して
失われてく
物語たち
吹き消された
ろうそくの灯
暖かな感情は
凍らせ
罪人を見下ろす影
鋼を掴む
黒頭巾の向こう側で
心を殺して
誰かの為に
振るうのなら
正しいのだろうか
一握りの憂鬱さえ
斬り落とせないと
思わなかったろう
暗がりの中で嘆く
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