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神楽がそう叫んだと同時に迅は詠唱を始める。
詠唱が終わると仕掛けてあった罠が作動し人間の部隊の周りの土が岩盤の壁となり部隊を包みこんだ。
だが人間の部隊も少数精鋭だったらしく拳を使い岩盤を破壊した。
「フフッ、なめないでほしいな…………こちらもそれなりの力はあるんだ」
そう隊長が言うとまた銃を乱射した。
今度はそれに反応し神楽、迅が魔力の楯を作り銃弾の攻撃を防いだ。
そして攻撃が止まった少しの間に迅は一瞬で部隊に近付き、人間を10人程殴り気絶させた。
だが次の瞬間、また銃弾が迅のもとへ飛んだ。
「くっ…………」
迅は少し反応が遅れたがなんとか薄いが魔力の壁を作り、銃弾を防いだ。
だがやはり2、3発の銃弾があたり、さらに足元に1発銃弾が当たったことによりバランスを崩した。
そして迅は神楽の足元に寝転がる形になってしまった。
「迅隊長~~~、1人で突っ込んだのに…………格好悪いですよ。」
神楽はそう言うと、詠唱をし、『瞬足』を使い、人間の部隊20人を殴り倒し、次は素早く詠唱、『炎弾』をつかい隊長以外を一瞬で倒した。
すると隊長は逃げ出したため、神楽はもう一度『瞬足』を使い、隊長に追いつくと気絶させ、迅達のもとへ連れてきた。
「後はよろしくお願いします。邪魂さん、とどめはさせないので………」
そう神楽は言うと邪魂に背を向けた。
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