プロローグ

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ここは異世界『チェーン』。 ある国の王宮で男が人間達を監視する仕事をしていた。 男の髪は茶色で肩の上まで伸びていて、眼は銀色、そして服は少し長めの白衣を着ていて、少し不思議な雰囲気をかもし出しているが、どこか暖かいかんじがする。 部屋には男の他に少年がいたがソファーで寝ており、板じょうの機械から音がなっている。 男はパソコンのような機械の前に急いでくると、薄暗い中、凄い勢いで何か操作を始めた。 一通り操作が終わると、男は血相を変え、寝ている少年に 「迅(じん)、国王様をお呼びしろ。大変なことになった」 そう言うとまた男は機械の操作に戻る。 相当な事態のようだ。 だが、それとは逆に、しばらくしてやっと迅と呼ばれた少年が起き、ボサボサの黒い肩までの髪をかきあげながら眼を開ける。 眼は紅くまるで血のようだったが、何か暖かい感じがした。 数秒後、迅はめんどくさそうにその血のような紅い眼を光らせ部屋からゆっくり出ていった。
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