おとうさん。

中学生の頃、

気が付くと、母とは会話がなくなっていた。

反抗する私。
怒る母。

弟だけが変わらずいた。

私は弟が好きだった。

父はどんどん家族に無関心になっていた。

私の部活のことも、
成績のことも、

何も知らなかった。

母が私を叩くことはなくなった。

変わりに溜め息と冷たい視線が増えて、
父と仕事の愚痴が増えた。