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会議室についた。そこには流がよく知っている九人の男女が座っていた。この半分が明日のGAMEで同じチームになるのだろう。
流は空いている席に座った。
『久しぶりだな。』
そう言って隣の席の男が喋りかけてきた。流がよく知っている男だった。
『流もこのGAMEに参加したのか?まぁ、お前の腕があれば充分だよな。』
そう言ってその男は頷いていた。
彼の名前は長野 友也(ながの ともや)。流とは入社以来の知り合いだ。
入社当初は良く一緒に飲みに行ったりもしたが、最近は忙しくそんな時間もない。二回程、一緒に暗殺の仕事をした事もあった。友也の狙撃の腕は秀でるものがあった。たぶん社内でNo.1だろう。どんなに離れた所からでも一発でターゲットを殺す。それが友也のスタイルだった。ふだんは陽気な友也が流は好きだった。
『友也と俺は一緒のチームかもな。戦い方の相性が良かったから。』
『それは俺も思う。後は残りのメンバーしだいだな。』
そう言って友也は辺りを見渡した。
『優太(ゆうた)も一緒だったら良いんだけどな…。』
そう言ってこの状況の中、椅子に座ったままいびきをかいて居眠りをしている男を見た。
『優太も相変わらずみたいだな。』
流がそう呟くと。
『元気そうだな。』
っと寝ているはずの優太から返事が返ってきた。
『起きてたのか?』
っと流が聞き返したが。優太は再びいびきをかきはじめていた。
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