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優太は流の幼なじみだった。学校も中学校で優太が転校するまで一緒だった。優太はいつも優しくマイペースだった。いつも自分の意見を持ち。周りに流されないタイプの人間だった。そんな度胸が会長の目に付いたのだろう。 優太もこの暗殺組織に招き入れられていた。流は最初、優太を暗殺者の集まりで見た時、当時とのギャップにとても驚いた。自由に固執し優しかった優太がこんな仕事する訳が無いと思っていた。しかし、仕事ぶりを見ると優太の暗殺者の才能は素晴らしかった。銃の腕は普通(しかし、それも明らかに人並み以上ではあったが。)。動きが素早く。判断力があり。それにおもいっきりの良さが優太の持ち味だった。それに器用に銃以外のどんな道具も使えた。中でも接近戦でナイフを使った特殊訓練の強さは圧倒的であった。 『優太もこんな仕事するんだな。』 流は一度唐突に聞いて見た事がある。 『ちょっと金に困っててな。』 優太のその時の深刻そうな顔を見ると。流はそれ以上は聞けなかった。ただ優太も自由奔放に生きていけなくなったという事だ。 それから流は休憩室でよく優太と友也と話した。三人は変に話しが合い。優太と友也も打ち解けていた。
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