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会議室の扉が開いた。そこにはスーツを着て、サングラスをかけた男が二人たっていた。その二人が道を開け。後から副社長が現れた。
『今日はお集まりいただきありがとう…』
お決まりの長い挨拶が始まり。どうでもいい事を延々と話している。
『それでは。ゲームのチームを発表します。』
っという声が聞こえ。流はそちらに耳を傾けた。
『まずはリーダーを発表するAチームが流。Bチームが優太だ。』
流は驚いた。自分がチームをまとめる役に抜擢されたのだ。嬉しかったが、複雑な心境でもあった。
『優太とは別々か…。』
流は何よりそれが嫌だった。でも、今はそんな事を言うても仕方がない。明日にはゲームは始まってしまうのだ。
友也は流のチームだった。流と友也は握手をした。
そうして大まかなルールの説明があり。副社長のめんどくさい話しは終わりかけていた。その時であった。思い出したように副社長は追加ルールの説明を始めた。
『そうそう。忘れていたんだが。我社からはチームは一つしか出さないぞ。』
『どういう事ですか?チームは二つありますよ。』
流は思わず瞬時に質問してしまった。
『わからないかね?一つしか出さないっと言う事は今から君達が殺しあいをして勝ったチームが出場すると言う事だ。』
会場は一瞬凍りついた。全員がいきなりの事に言葉を失っていた。副社長は構わず会話を続けた。
『それでは場所を用意したのでそちらに移動してもらう。』
流と友也は反発しようとした。しかし、すぐに思い止まった。そうこの組織はそんなわがままが通じる所ではない。殺されるだけと言う事を悟ったのだ。
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