45人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
2月のある日。
「皆、聞いてくれ」
部活が終わった後、幸村精市はレギュラー陣を部室に集めた。
「来月、何があるか勿論知っているよね(^_^)」
勿論、を強調した幸村はにっこりと微笑した。
「来月……?」
ひとしきり首を傾げた真田は、
「期末テストだな」
と満足気に頷く。
「このバカがっ!!」
キッと幸村の眼差しに怪しい光が宿り、裏拳で真田を殴る。
「ぐぇっ……!!」
面白いまでに吹っ飛んだ真田は、そのままロッカーに背中からぶつかった。
最初のコメントを投稿しよう!