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仕事終わりに真っ直ぐ家に帰る気になれず、珈琲を飲みながら本を読んでいた時、背後から声を掛けられた。
真「碧さん…だよね?」
碧「あ、はい。えっと…」
真「真也です。この前の飲み会で会った。」
碧「あっ!すみません。」
真「いいよ。気にしないで。この前は状況が状況だったしね。」
碧「本当に申し訳ありません。」
真「いいからいいから。ところで、もし良かったら一緒に軽くご飯でもどう?思わず声掛けちゃったんだけど、一人が良かったら断ってくれていいからね。」
碧「あ、じゃあ、お言葉に甘えて。ご一緒させて下さい。」
名前も覚えていなかったのに、折角の誘いを断っては申し訳ないような気がした。
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