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「じゃあ、明日の私の誕生会にはその魔女がくる訳ね?」
私の名はエレーナ。
この国で王の血を直接引く唯一の人間だ。
明日は私の16歳の誕生日。
今から十五年前、魔女がこのお城にやってきて16の誕生日に招待しろと言ってきたそうだ。
私から言わせれば最初から呼んでおけばよかったと思うのだが…。
王である父やこの国の国民のほとんどは、宗教の影響か魔のつくものを嫌っている。
「そうなのだ…心配だとはおもうが…どうか堪えてくれ。」
…別に心配じゃないし。
「城にはいつもより兵士を置こう。」
全く、心配症はどっちよ。
「あら、どうして?
きっとその魔女はいいひとよ。」
「なにをいうか、魔女だぞエレーナ。
なにか企んでいるに決まっている!」
はいはい。
もう、しょうがないんだから。
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