第二頁:前日の昼より

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「もう、みんなでよってたかって魔女を悪者にするなんて。 おかしいとおもわない?」 私は一人歩きながら小鳥のユフィーに話し掛ける。 自慢じゃないが私は動物から異常に好かれる。 ほら、お伽話のお姫様だってみんなそんなイメージじゃない。 私もそうなのかな。 ま、退屈しなくていいけど。 「お城の本だって、魔女が悪役の物語ばっかり。 考えてもみてよ。 自分のことを嫌っている奴の子供が生まれたのに喜んで祝福しにくるのよ? まだある。 聞いた話では彼女、散々お父様に酷い扱いされたのに私の誕生会だからって許してくれたのよ?」
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