第二頁:前日の昼より

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その上割れたステンドグラスは元通りにしてくれるし、怪我人がでないようにわざわざ魔法まで使っちゃうし。 ……異端なんて呼ばれてるクセに私のために祈ったらしいし。 言っても言ってもきりがない。 絶対魔女はいい魔女よ。 「あーあ…。 きっとお父様はお誕生会に魔女がきても私と話なんてさせてくれないんだろうなぁ…。」 ……つまんない。 なんて考え事をしながら歩いてたら… ドスンッ 「イタッ!?」 『キャッ!?』 目の前に誰かがいたのに気づかなかったみたい。 派手に転んでしまった…。 ……痛い。 転んだ拍子に擦りむいたみたい。 普通のひとならなんでもないんだろうけど…。 一応お姫様なんで。 痛いのは嫌い。 って誰でもそうか。 あッッ! そういえば! 「あの、ごめんなさい!! 大丈夫でしたか?」 忘れてた。 人とぶつかったんだった。 言って顔をあげれば。 『私は平気ですわ。 貴女こそお怪我はなくて?』
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