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どこまでも冷たい王様に魔女の怒りも増します。
しかしここは人間の支配する国。
生まれながらの異端である魔女に味方してくれる者は誰もいません。
『…一度でいいですわ。
その間魔力だって微塵も出しませんから。
どうか。』
王様は渋々了承しました。
『あぁ、なんて可愛らしいお姫様。
願わくは、この子供に祝福あらんことを。』
魔女は約束通り魔力を消すために妖精の持ってきた特別なマントをはおりながらお姫様を抱きました。
魔女が満足げにお姫様を揺り篭に返したその時です。
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