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(挑発に乗ってしまった…。もう喧嘩はしないって決めたのに。)
「優姫。ごめんね。私のせいで…。」
「ほのかは、悪くないよ。挑発に乗った私が悪いんだから。」
いろいろ考えているうちに、放課後が来てしまった。
ほのかは部活があるため、私は1人で屋上に向かった。
「よっ‼」
屋上のドアを開けると、竜はもうすでに来ていた。
「早いね。やる気満々?」
「優姫をいいなりに出来ると思うと楽しみでさ~。早く来ちまった。」
(こいつ負ける気0だ。)
「もう。おしゃべりは、これくらいにして、始めようか?」
「ああ。」
竜の返事と共に、決闘が始まった。
「はっ‼」
私が出した拳をすんなり避け、速い動きで私は両手を掴まれ身動きがとれなくなってしまった。
「だから、言ったろ?俺はもう、負けないって。」
(嘘でしょ…あんなに弱かった竜がこんなに強くなっているなんて。)
「流石に女子を殴るわけには、いかないからな。 俺の勝ちだな。」
(悔しいけど、私は負けたんだな)
「ハイハイ‼負けましたよ‼良いから早く手を離せ‼」
竜は、手を離して私の方を面白そうに見てきた。
「明日から宜しくな。 優姫ちゃん。」
「っ~~~‼‼‼‼」
竜は、笑いながら屋上を出て行った。
(明日から私は、どうなるんだろう。)
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