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『う…っ…兄貴ぃ…っ』
俺は一人教会の中で涙を流した。
当たりは血の海になり、俺の目の前には…
下半身を失い、更に首を切断された兄貴の姿…
兄貴の首を斬ったのは他でもないこの俺だ。
“俺に止めをさせ”
兄貴にそう言われ、師匠や涼子さん達に促され…
俺は兄貴の首を斬った。
本当はもっと、ずっと一緒に居たかった…
俺の作った物語を聞いて欲しかった…
だけど…
それはもう叶わない。
死ぬ間際に兄貴は、俺には生きていて欲しいと言った…
人間として生きていて欲しいと…
だから俺は死なない。吸血鬼にもならない。
生きて、雅を倒し、必ず島から脱出してみせる。
自分の命を犠牲にして護ってくれたこの命…
無駄にはしないから…
兄貴…
約束だ…
俺は大丈夫だから…
心配しないで…
安らかな眠りを…
END
兄貴が死んじゃってから
こんなネタしか浮かばない(ToT)
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