342人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
「ふぅ……分かった、早く終わらせるからな?」
慎は余り乗り気な様子ではない。
「あやや……この勝負誰が勝ちますかね?」
「十中八九、慎と和音の一騎打ちでしょ?」
文の問い掛けに霊夢が答える。
「そうか? 大穴で玲医……って可能性もあるかもだぜ?」
「私も入ってきて良いですかね?」
魔理沙が冷静に予想する中、美鈴がいてもたっても居れなくなったのか、スピード勝負に参戦表明した。
「うふふ、若いって良いわねぇ~……ね、紫?」
「そうね、私は早く炬燵に入りたいわ」
慎達の所に向かう美鈴を見て、幽々子が呟きながら紫に話をふる。
だが、紫はスキマから顔を出して答える。
その表情は言葉とは裏腹に凄く綻んでいる。
と言うことは、恐らく彼女のスキマの向こうは、炬燵に繋がっているだろう。
「いいか、ルールは簡単。この下三〇〇メートルにいち早く着いたものの勝ち。 異論は?」
和音の言葉に一同、声を揃えて「ない」と言った。
「さて、始めようか?」
和音が言うと、各々スタートの位置につく。
右から慎、美鈴、和音、チルノ、玲医の順番だ。
チルノは最後に「さいきょーのあたいを差し置いて、勝負は無いんじゃない?」と言って飛び入り参加した。
最初のコメントを投稿しよう!