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「よし、帰るか……」
慎はボードを雪に刺し、レミリアや霊夢達が居る方へ向かう。
既に日が沈みつつある。
「おにーちゃんまって!」
フランが慎の後を追う。
「あっ、フランお嬢様、慎さん待ってください!」
美鈴もスキーを外し、歩くがスキーブーツで歩きにくそうだ。
「オレ達も行くか……」
和音の言葉に玲医たちは頷き、上を目指す。
―――
―――――
「咲夜~、お腹すいた……」
紅魔館への帰り道……レミリアが咲夜に言う。
「着きましたら直ぐにご用意しますね」
咲夜は笑顔で答える。
「今日はなんなの?」
フランが見上げながら咲夜に問い掛ける。
「今日は寒いので……シチューかグラタンにしようかと……」
咲夜が答えると、フランは笑顔でうなづいた。
「慎、手伝ってね♪」
咲夜は前を歩く慎の手に触れながら言う。
「ぁっ……あぁ、分かった……」
慎は動揺したような表情で答えた。
「そうだ……材料買わないと……」
咲夜はふと思い出したように言う。
「美鈴、お嬢様をお願いしていいかしら?」
咲夜は美鈴に言うと、美鈴は笑顔で引き受けた。
「じゃぁ、慎……咲夜を頼むわよ?」
レミリアがクスリと口元に手を当てながら言った。
「あぁ、わかっ――」
「慎、行くわよ♪」
慎が振り向くと同時に、咲夜が彼の腕を引いた。
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