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それからは、ほぼ毎日私は受験勉強をほったらかしにして夜お母さんと一緒に病院にいた
お父さんも喋れるようになり、会話がはずむようになった
徐々にお父さんの容態も安定していき、私と雄太は喜んだ
お母さんとお母さんの兄の話が進んでいることに気づかずに……
ある日の事だ
「沙良、雄太ちょっと来なさい」
突然私と雄太はお母さんに呼ばれた
「お父さんが入院している間、お兄ちゃんと話したらヤッパリこの家にはいちゃいけない。皆お父さんみたいにとりつかれちゃうってなったの」
……へっ??
「沙良も発作が起きるような身体になっちゃったし、雄太も失明しかけたりするし、お母さんも歩けなくなるくらい腰を痛めちゃうし……」
何が言いたいの??
「賃貸に引っ越そうと思うの」
「「……」」
この時、私と雄太は「悪霊とかで何で引っ越さないとダメなんだよ!!悪霊なんているわけないでしょ??!!引っ越したくない!!!!」って反論しようとしたケド……
短気なお母さんは、少しでも反論をするとこれでもか!!っていうくらい怒鳴ってくる
下手したら……手がでてくる
私と雄太は黙ってゆっくり頷いた
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