黄昏色の詠使い

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カインツ&ネイト 「あの時より少しだけ凛々しく見える。大切なもの見つけたみたいだね」 「はいでも思うんです・・・・それはもしかしたら名詠式だけじゃ手に入らないものかもしれないんだって」 「そう。本当に大切なものは名詠式では手に入らない。なぜなら名詠式は大切なものを守るためにあるものなのだろうからね。失ったものを手に入れるためのものじゃない」 「名詠式では大切なものは手に入らない。だけど本当に大切なものがなんなのか、それを教えてくれるのも名詠式なのかもしれないね。そしてそれが分かったならば君の声はきっと彼女にも届いたはず。そうは思わないかな」
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