119人が本棚に入れています
本棚に追加
/113ページ
俺は喧嘩なんてしたことがないのでただ殴られるだけだった｡
と､まぁいじめられた理由はそんなところだ｡
あれこれ考えてあるうちに学校に着いた｡
不良ばかりなので遅刻する者が多く､入学式の開始時刻が遅れていた｡
とりあえず組を確認し､教室へ向かった｡
校舎はきれいとは言えなかった｡
タバコが捨ててあり､壁の所々にスプレーの落書きの痕が残っている｡
俺の教室は1年3組だ｡
教室に入るとなりいきなり驚いた｡
リーゼントやパンチパーマ､短ランや長ラン､ボンタンの昔ながらの不良｡
Ｖ系?っていうのかな??
色シャツやピアス腰でズボンを履いている不良｡
その中で1人だけ真面目に学ランを着た俺｡
いきなり笑われた｡
不良のたまり場と言われた山城高校に真面目な格好をしたやつが来たらそりゃ笑われるでしょうな｡
自分の席に移動しようと思ったら
男が1人こっちに近寄ってくる｡
「ハハハハハっ!!お前カッコいいな!!」
背は高め｡180くらいあるんじゃないかな?
短ランにボンタンの男が話しかけてきた｡
「いえいえ､君のほうがカッコいいよ｡」
「ハハっ!!ありがとよ｡
お前気にいったぜ｡
俺は､
文字 陵太(もんじ りょうた)だ｡ よろしくな｡」
「あぁ｡よろしく｡」
陵太に手を引っ張られ陵太の仲間だと思われるやつらの所へつれていかれた｡
3人集まって話をしている｡
最初のコメントを投稿しよう！