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―古墳時代―
傾きかけた国、邪台国はもはやなすすべがなかった。巫女の祈りも届かず日照りが続き、作物は思うようにそだたず、戦も続いて貧困がこの国を襲う
他の国からの攻撃もこれでは時間の問題だった
王も長老や臣下も頭を悩ませその場にいる巫女だのみになってくるが、巫女の顔色も思わしくない
王「なんとか…他の国が邪馬台国の弱りにきずく前に巫女よ、なんとかならぬか?」
もはや弱音を吐くしかない。
巫「もう…私の願いを神様がお聞き入れ下さらないのです。若い巫女をおたてになった方が宜しいかと」
この時代は神だのみに近かった。巫女を育てるとなるとかなりの年月がかかるが、それまでまっていられない
神に見放されたと誰もが歎いた時一人、一番この中で発言権を持たない下々の年おいた長老が口を開く
「少しよろしいか?」
怖ず怖ずと震えた声をだす
王「なんだ、申してみよ」
「うちの村に占いの良く当たる16歳の娘がおります」
それを聞いた臣下は凄い剣幕で睨みつけた
「下自民を巫女にせよと?待てるのは一年だ」
王「まて、そうだ巫女候補を集めよう!大臣達の娘を集めよ、それなら文句なかろう?」
巫「私は一度その下自民を巫女候補に加えてみたいのですが、もはや身分をとうてる暇はないのでしょう?」
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