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「確かに、時の川の流れに逆らうことなど普通の人間ではない」
「そうです。だから、私がここに派遣されたのです。あなたは、ここで生活をしているのですか?」
「それが、役目だから」
頷きながらも少女を見て瞳を和ませた。
「密風のように、目的を持ってここに来た者は初めてだ。いつもなら、迷い込み川に溺れたところを助け、本来いるべき時間へと川を渡らせることをしている。川の中は時間が流れているが、川から出たこの場所は時間という概念はない。故に、ここにきたものは皆急いで対岸へと行く。多少時差が生じるのでな」
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