あかい
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手首を切っただけで死ぬわけじゃないのに、包丁の刃と手は血だらけだった。 癖になってるんだな そうだ、彼女にこの事も打ち明けよう。僕はこんな風に自殺の真似をする馬鹿なんだって。 きっと彼女はわかってくれる そして僕を抱きしめてくれる 彼女も馬鹿だから。 席をたって、また彼女のいる部屋の扉を開けた。
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