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お母さんは、病弱でいつも病院に入院していた。
ある日突然、病状が悪化し母は、帰らぬ人となった。
「宇理ちゃんこれからどうするの?」
アパートの大家さんが私に声をかけてきた。
「なんとかなりますよ。」
「なんとかって‼宇理ちゃん。あなた身内がいないでしょ?お父さんとお母さんは駆け落ちをしたんだから。」
確かにそうだった。
私には、親戚がいない。 しかも、私は1人っ子だった。
「ここに、宇理様はいらっしゃいますか?」
執事のような格好をした男性が私の前に現れた。
「宇理は、私ですけど…。あなたは?」
「これは失礼しました。私は、宇理様のおじい様、光秀様の執事でございます。 どうぞブラッドとお呼びになって下さい。」
「ブラッドさん。なんで私の事を知っているの?私、おじいちゃんに会ったこと無いのに…」
「光秀様は、なんでもご存じなのですよ。では宇理様、車の用意ができましたので、行きましょう。」
本当に、おじいちゃんの執事なのか怪しかったが、身内もいない。
私は、彼について行く事にした。
私は、まだこの時知らなかった。
これからどんなに、凄いことが起きるのか…
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