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「アベルー!」
向かってくる物、いや少女は
止まることなくアベルに突っ込んでいく
「ぶ!!」
正面からの強烈な打撃をまともに食らうアベル
「ごっ、ごめん!ブレーキ効かなくなっちゃって。」
「骨2.3本逝ったんじゃないのか…?」
この少女の名前はシーナ
アベルの幼馴染で12歳
好奇心がアベル以上に強く
一旦火が付くと止まらない性格
「それより、聞いてよ!」
直前まで謝ってたのに、一瞬で態度を変えるシーナに呆れるアベル
「この林の奥の方に、急に魔物が出てきて、村の人が困ってるんだって!」
「なんで内容とテンションがかみ合ってないんだ?」
「だって、滅多に魔物なんかと戦える機会なんてないじゃない!!」
シーナが目を輝かせて言う
「シーナ、目が輝いてるぞ…」
アベルがあきれた様子で言う
「とにかくっ!退治すれば村の人からちょっとお金もらえるかもしれないんだよ?!」
金という言葉にアベルが反応する
「お金…?」
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