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「予知なんかしてないわよ!」
滅茶苦茶な事を言われて反論するシーナ
声に気づいたのか巨大なスズメバチらしき物が数体寄ってくる
「?!」
目の前にいきなり寄ってきたその物体に、反射的に腰から修行用の剣を取り出し、斬る
「あーもう!杖とか持ってきてないよ…」
シーナががっかりした表情で言う
「おい!魔物退治する気ねーだろ?!」
「だからー魔物退治は嘘だってー」
「とりあえず、その辺の木の枝でも魔法使えないのか?」
正面のハチを払ったアベルがムチャな事を言う
「無理無理!木の枝は魔力のまの字もないもん!」
口を尖らせつつも、シーナは木の枝を拾ってみる
「うーんどうしよ…」
木の枝を凝視して、悩むシーナ
「って、危ないシーナ!」
アベルが叫ぶと同時にシーナに向かって、ハチが襲い掛かる
「え?え?ふぁ…ふぁいあー!」
木の枝をハチに向けて、適当な魔法を唱えようとする
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