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誠とは中学校から一緒で、その頃から同じ部活に所属し、クラスは違かったけれど毎日のように遊んでいた。
公園には夕暮れ時だからか俺達しかいなく、蝉の鳴き声が辺り一面に響き渡っていた。
「もうすぐ8月も終わりだな。早く涼しい秋にならねぇかなぁ」
「でも、こっちが涼しくなっても、あっちは残暑が厳しいらしいからなぁ」
誠のその言葉を聞いて、俺はアイスキャンディーを食べる口を止めた。
「……明日だっけ?引っ越すのって」
「あぁ。明日の朝一に出発なんだ」
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