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『まさか・・・・・俺って天才!?』
『お前は馬鹿か?』
『馬鹿って』
『次のが来るぞ』
『よくもやってくれましたわね』
上之宮は水弾を無数詠唱している
『やばいぞ』
『嬢ちゃんの意識を逸らせば良いだろ』
『そうか!!』
俺は急いで詠唱し風の刃を放って木を切った
倒れて来た木から何かが上之宮の上に落ちてきた
そして、その落ちてきた物は、上之宮の服にくっ付いた瞬間
『きゃーーーー!!』
断末魔の様な叫び声が響いた
上之宮の服に付いたそれは、クモだった
おそらく木に巣を貼っていたのだろう
『虫を早く掃ってちょうだい』
そう言いながら上之宮はその場に座り込んでしまった
『早く取ってよぉぉぉ』
段々といつもの口調から変わっていく上之宮
『はぁ~ しょうがないな』
俺は構えを解き、頭を掻きながら上之宮に近づき中腰になって泣きそうに成りながら座り込んでいる上之宮の服からクモを取ってやった
『はぁ~』
俺はため息を付きながら立ち上ろうとしたが、
何かが引っ掛かっていてうまく立ち上がれなかった
引っ掛かっている部分に目をやったら上之宮が俺のブレザーを強く握りしめていた
『上之宮さん離して貰えませんかね?』
『べ、べ、別に怖い訳じゃありませんのよ』
『た、只単にクモが行き成り出てきてビックリしただけなんだから』
『それで腰を抜かしたと』
『笑いたければ笑えば良いじゃない』
『いや別にそういう訳じゃなくて意外な一面も有るんだなと思っただけだよ』
『このことは、皆には内緒ですわよ!!』
なんという破壊力これがいわゆるツンデレと言う奴か
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