#1 異世界よ、こんにちは

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更に沈黙。無言で見つめ合う二人の間には、穏やかな陽射しが、流れる空気までも生温くしていて。 どうしたら良いのか戸惑う剣悟と、期待に満ちた視線を投げ掛けている少年(?)はそのまま微動だにせず、刻々と時は過ぎていく。 そうして太陽が十度ほど傾いた頃。剣悟ははっと気付く。 (これはあれか!? 俺から話しかけるのを待ってるっていうパターンか!? だとしたら、この沈黙は俺のせい!?) 思わぬところに思考が落ち着いて、逆にパニックに陥った剣悟だった。 とっさに何か話しかけねば!、と口を開こうとした時。 「ΥηρποΦθστΞΔ!」 少年(?)もまた口を開き話しかけてきた。 未知の言語で。 「…は?」 「ЪИωοεζηΧΨιθ?」 キラキラと輝く眼で話しかけてくる少年(?)に敵意のないことだけは理解できる。 だが言葉がわからないことに変わりはなく、剣悟はただあたふたとするだけだ。
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