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「ёЭЮФХЛЦайути?」
「いや、だから、あのな?あーもう、何言ってっかわかんねーんだって!」
なおも話しかけてくる少年(?)に、とうとう思考がパンクした剣悟は両手で髪をぐしゃぐしゃと掻き回し天を仰いだ。
そんな剣悟の様子に何かを察したのか少年(?)は困ったように眉を寄せ、小首を傾げて沈黙する。
その仕種はまさしく美少女然としていて可愛らしい。
思わず剣悟もうっすらと赤面してしまう。
このまま状況を打開できずいたずらに時間が過ぎるかと思われた頃、少年(?)の瞳に再び光が灯り満面の笑みを浮かべた。
笑顔にまたしても赤面し、見とれて思考がぶっ飛んだ剣悟は気付かなかった。
少年(?)の笑顔が凄まじい速さで迫ってきたことに。
結果は言わずもがな。
「うごふっっ!?」
ゴッッ…という鈍い打撃音とともに少年(?)と剣悟の額同士が激突し、衝撃で剣悟は後ろに倒れ込む。
いや、倒れ込むと言うより吹き飛ばされたと言った方が良いような勢いで、今度は剣悟の後頭部と地面が激突。
前後から相次いで襲った衝撃にただただ呻くしかできない剣悟だった。
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