第一章 日常

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──新暦1822年 地球に隕石─後にウロボロスと呼ばれる─が落ちた日。 幸い隕石が落ちたのは海で、陸地への被害はなかった。 隕石内部に熱源を確認したアメリカを中心とする先進国のトップは、秘密裏にその隕石を回収、共同での調査開始を決定した。 しかし、輸送中に隕石が爆発。 隕石は粉々になり、その隕石内部に含まれていた粒子が世界中に広がって異変を起こし、全長3メートル程残った岩は深海へと沈んでいった。 世界中に広がった隕石の粒子は人々の体内に入り込み、人間に変化をもたらした。 その変化により力を得た人々は、最初こそ力を持て余していたが、力を研究し、使いやすく変化させていった… これが、後に"魔法"と呼ばれる力の始まりである。 しかし、隕石がもたらしたのはそれだけではなかった… 各地で野生生物が巨大化、凶暴化を始め、人間を襲いだした。 人々は手に入れた力を使い巨大化、凶暴化した野生生物に対抗していった。 それをのちに魔物と呼ばれるようになる。
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