第一章 日常

5/17

12人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
──時は流れ新暦2502年 「───と、こうして"魔法"は生まれ、現代まで研究を重ねられて来たという訳です。時間も丁度良いですので、これで授業を終わりましょう」 「起立!礼!」 「「「ありがとうございましたー」」」 ?「ぅくっ…ふぁ…あー…やっと終わったか…だりぃ…」 黒い髪に漆黒の瞳を持つこの少年の名は"ハル・リアルド" ここ、クレイス魔術学園に通う、ごく普通の学生である。 というのは表向き… 実際には英雄の子孫であり、16歳という若さで世界最強の魔導師の名を冠するギルドSSSランク"剣聖"その人である。 勿論、その事を知っている普通の学生は一人もいない。 ギルドとは、民間・政府などから依頼された、魔物─新暦1822年に落ちた隕石の粉がもたらした変化により生まれた怪物─の駆除、及び魔法を使う犯罪者の捕縛などを行う組織のことである。 ギルド加入者にはE~SSSまでのランクが存在し、最低ランクEからランクが上がるごとに危険度の高い依頼を受けられるようになる。 もちろん依頼には報酬があり、危険度の高い依頼であればあるほど報酬として払われる金は高額となる。 ハル「歴史の授業なんて今更だろうがよ…何回同じ話すんだか」 ?「まぁそう言うなよハル。勉強は学生の本文なんだからさ。というかそれ以前に君はずっと寝てたじゃないか」 ハル「人聞きが悪いなレイン。睡眠学習と言ってくれ!」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加