第一章 日常

6/17

12人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
ハルに話しかけて来た紅い髪に紅い瞳の少年の名は"レイン・クロムウェル"これまた、表向きには普通の学生である。 しかし彼もまた素性を隠してはいるが、ギルドSSSランク"神炎"の名を持つ有名人なのだ。 ちなみに学園での彼らのギルドランクはBということになっている。 レイン「…そんなんでも毎回テスト満点だもんね。ビックリだよ…」 ハル「まぁ高校レベルの勉強なんて余裕だしな。ってか、毎回テストが満点なのはお前だって同じじゃん!」 レイン「…まぁね。それより、早くしないとまた…」 ハル「ん?…あっ!!急ぐぞレイン!!」 レイン「うん。わかって「「「「ハル様~!!!!レイン様~!!!!」」」 ハル「げっ…」 レイン「ちょっと遅かったね…」 廊下に押し掛けてきたのは大勢の女子生徒、この二人、自覚はないがかなりの美形である。 本人たちは目立たないようにしているようだが、その努力も虚しく、目立ってしまっている。 常にテストは満点、運動もでき、美形だというのだからそれも当然だ。 目立ちたくないなら手を抜けばいいはずだが、二人のささやかなプライドがそれを許さないらしい。 ハル「窓から逃げるぞレイン!!」 レイン「了解!!」 そう言うと二人は教室の窓から飛び降り逃げていった。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加