§1・1-ラインアーク襲撃

2/4
前へ
/14ページ
次へ
ねぇ、どうしていつも空を見てるの? あそこには誰もいないから ならどうして見てるの? あそこには誰もいないから 違う意味の問いに同じ言葉で返す少年、彼の言った二つ目の言葉の意味を知るのはずっと先の事だった。 チャプタ1、死線を彷徨う箱船 『――アンネリーゼ・ノア!』 オペレータの声で我に帰るアンネリーゼ、眼前には逆節型のMT(Muscle Tracer)から放たれた散弾 「もっと早く言ってよ、セレン!」 言いながらAMSリンクレベルを上昇、若干の吐き気と膨大な情報が身体を突き抜け、押し出すように私から機体に情報と動作が出力 サイドブースターをQB(QuickBoost)、散弾を躱す黒い機体 『流石AMS適性A+といったところか リンク率、速度共に文句無しだ』 「アンネリーゼ・ノア、ストレイド これよりラインアーク守備部隊を排除します!」 左腕のENブレードを起動、レイレナード製レーザーブレード「ドラゴンスレイヤー」で不安定な足場に衝撃を与える 『くそ、こんな時に限って!』 「こんな時だから、よ!」 敵MTの言葉に相槌を打ちつつOB(Overd Boostor)を発動、瞬間時速2000kmの加速度で滑走、未だネクスト史上最速を誇る03‐AALIYAH/OB 『くそ、効いているのか?』 『PA(Primal Armor)だ! 先ずはPAを減衰させるんだ!』 ストレイドの周囲を取り巻く粒子の壁がMTの散弾をあらぬ方向に弾く、コジマ技術の代表とも言える全包囲展開型防護フィールド 「そんなちゃちな鉄砲じゃ――」 右腕の同社のマシンガン「01‐HITMAN」をトンネル出口に固まるMTの群れへ突き出す 「一生、貫けないわよ!」 ノーロック状態での掃射、瞬く間に群れを蹴散らす 『目標、残り僅かだ』 『くそ、ノーマルはまだなのか ノーマルは』 GA社製のノーマルにアクアビット社製のプラズマキャノン(ぶっちゃけ名前忘れた)を打ち込む 敵機レーダーのECM障害が発生、その隙をつき背後に回り込む 「あと4機――」 『ミサイル接近、当たるなよ』 反対側の高架道路からの攻撃、眼前の巨人を切りながら当たり屋をミサイルに向ける 「鬱陶しい!」 単発、それだけでミサイルを打ち落とす 状況を理解出来ない巨人にプラズマを打ち込み撃破 「ラスト」 反対側であたふたしている巨人にQBの2段噴射(DoubleAccele)で接近、ブレードホーミングを利用した反則の加速でタックル
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加