先生

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切りたい。 切りたい。 切りたい。 一度思ってしまえばもうそればかりで抜け出せなくなる。 いつもポケットに忍ばせてる小さなカッターを握りしめてはダメだ、ダメだ。と何度も頭を叩く。 それでも気持ちは変わらず、まるで呪いのように纏わり付く。 こうなったらいっそのこと、切ってしまえば楽だろう。と、少しだけと心が揺らいでしまう。 途端ら私は再び屋上へ駆け上がった。ポケットのカッターを強く握りしめて。
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