あの夏‥‥

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「お願い……。打って」 あたしの小さい声は、周りの歓声にかき消された。 バッターはうちの学校の4番……岡田宏斗。 あたしの彼氏でもある人。 両手を組んで、目を強くつむった。 カキ-ン 金属音の音と共に、白いボールが雲一つない青空に飛んでいく。 .
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