第四章

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車から降り歩く。 ほんと寒い。 里菜「寒いねぇ」 そう言うとよっちはマフラーを首にかけてくれた。 最初に会ったときも今日も、いつも貸してくれる。 よっちも寒いはずなのに。 里菜「ありがと♪よっち寒くない?」 寒いとはわかりきっていることだけど聞いてみた。 洋「大丈夫だよっ♪」 よっちは微笑みながら答えてくれた。 それにしても結構急な坂道だ。 ブーツはきつい。 里菜「きゃっ。」 こけそうになった。 よっちが後ろから支えてくれた。 洋「ほら。」 よっちはそう言って手を差し延べる。 ギュ ちょっぴり恥ずかしい。 手を繋ぎながら仲良く頂上まで歩いた。
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