出会い

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「ねぇ、今朝のニュース見た?」 「見た見たっ。月から何か落ちてきたんだよね?」 京都市の中心部にあるハイスクール。 生徒たちは月の落し物と称されたそのニュースの話題で持ち切りだった。 「おはようございますっ」 教室の扉が元気良く開かれる。 そこにはまだまだ顔に幼さが残る少女が立っていた。 「ひかるちゃんおはよう」 教室でうわさ話をしていた女子グループがひかるに近づく。 「また何か作ってたの? 顔が汚れてるよ」 「ほんとだ、ありがとう」 礼をいいながら差し出されたハンカチを受け取る。 「もう、男の子みたいなんだから」 「ごめんね、掃除機君が調子悪かったみたいだったから」 ひかると呼ばれた少女はハンカチを返し、自分の席に着く。
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