No.01 2人

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  「すみません。勝手につまらない話をしてしまって」 「いや、面白かった」 彼の話は私を惹きつける。何故だろう… 実はその時私は分かっていたのかもしれない。 「私は週末に良くここにいる。またお前の話を聞きたい」 それから私はテーブルに2人分のコーヒー代を置き席を立った。 彼も私と同じように何か心の奥底に闇を抱えているはずだ。 話をしていた時の彼の瞳はそれを物語っていたのだから。 闇を抱えているだけではなく、もとから逸脱した心を持っている人種なのかもしれないな… 私はそんな事を考えながら帰り道を歩いていると、ふとあることに気が付いた。 「名前を聞いていなかった…」  
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