No.02 真贋

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  快楽殺人犯や猟奇殺人犯が人を殺す為に一々決意やら覚悟を抱くだろうか… 否、そんな事は有り得ない。 彼らが抱くのは、殺したい衝動と、殺せるタイミングを取るきっかけに過ぎないのだ。 彼の話は面白い。 それは人間と言う生物にはどこか黒い部分が必ず存在しているからだろう。 「確かにな… 結局はきっかけか。 それでなければ事故だな」 「きっかけはいつ起きるか分からないよ。 明日には僕を殺してるかも知れないね」 「私がか?」 彼は私に愉快そうな笑みを見せる。 馬鹿にするのは愉快だが、されるのは不愉快だ。  
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