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「しかし箱ではなく飛行機ならば、車ならば、『衝撃的映像』『決定的瞬間』などと題打たれた番組などを通し、私達に伝えられているのです。
事故だとしても人が死ぬ、しかし人々は楽しさを感じる。
始めの銃殺と何が違うのだろうか?
結局は銃殺を否定した人間も『他者の死』を見て喜びを感じているに過ぎないのですよ。
「危ない」「恐い」「ハラハラする」
必ず楽しみながら番組を見ているハズです。
そしてその時、当然のように、『許されない事』などとは考えていないのです。
人は賢い動物だからこそ愚かにも闇に魅せられてしまうのですよ」
私は彼の話をただ聞いていた。
彼は何をもって私にこの話をしたのだろうか…
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