1章

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「どうした?」 「私も、公園で考え事するつもりなの!」 不思議だけど、麻人とは、初めて会った感じがしない。 「じゃあ・・・俺は、邪魔だな。帰るよ」 麻人がそう言うと、私は反射的に麻人の服を引っ張ってしまった。 「え?」 「や、あのっ!」 どうしよう・・・ 私、変な子だって思われちゃうよ・・・ 「ちょっと、話そうよ?」 「別にいいけど。 でも・・・」 でも? でも・・・なんだろう? 「でも、何?」 「いや、親御さん心配しねぇ・・・よな。」 「しないよ。 私のことなんて。」 何故だろう? 麻人の言葉が、断定しているように聞こえる。
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