273人が本棚に入れています
本棚に追加
「紗織ちゃん・・・
あのね?」
「ん?」
「私、お腹に赤ちゃんがいるの。」
私の義理母の千代さんは言った。
「・・・うん。」
「産みたいと思ってる・・・」
「ふーん。」
千代さんは、
私の父親の再婚相手。
私と5歳しか変わらないのに、もう40歳を回っている父親と結婚した。
きっと、千代さんからしたら、私は邪魔者だ。
「紗織ちゃんは、どうして欲しい?」
千代さんは、私に聞いた。
「産んだらいいと思う。」
私はそう言うしかないでしょう?
赤ちゃんは、私の子供じゃない。
最初のコメントを投稿しよう!