1章

3/15
前へ
/325ページ
次へ
「紗織ちゃん・・・ あのね?」 「ん?」 「私、お腹に赤ちゃんがいるの。」 私の義理母の千代さんは言った。 「・・・うん。」 「産みたいと思ってる・・・」 「ふーん。」 千代さんは、 私の父親の再婚相手。 私と5歳しか変わらないのに、もう40歳を回っている父親と結婚した。 きっと、千代さんからしたら、私は邪魔者だ。 「紗織ちゃんは、どうして欲しい?」 千代さんは、私に聞いた。 「産んだらいいと思う。」 私はそう言うしかないでしょう? 赤ちゃんは、私の子供じゃない。
/325ページ

最初のコメントを投稿しよう!

273人が本棚に入れています
本棚に追加