1章

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「へ?」 この人は何を言っているのだろう? 「俺は三神麻人。 24歳だ。 千紗・・・お前なんだよな?」 は? この人は、バカなのだろうか? 千紗って誰? 私は紗織なんですけど! 「あの・・・ 何をおっしゃっているのか、さっぱりなんですけど・・・」 「そっか・・・ 君は、運命を信じますか?」 「え?」 「運命を信じてる?」 運命を信じますか? 運命は・・・ 「あると思います。 あなたと出会ってしまったのも、何かの運命だと思うし・・・」 私は嫌味っぽく言ったのに、その人が、とても嬉しそうにしていたから、 何も言えなくなった。
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