1章

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「君の名前は?」 「麻生です。 麻生 紗織です。」 「紗織・・・か。」 男の人は、なんだか、とても悲しそうな顔をした。 「君の年は、多分22歳だろう? それと、実の母親は、父親と離婚している。 違う?」 この人は、どうして分かるのだろう? 「合ってます・・・」 「それが、運命なんだ。」 え・・・? 「俺、この近くの病院で医者してるんだ。 まだ研修中だけど・・・ また、会えるといいな。」 男の人は、そう言うと公園の方へ入っていこうとした。 「あの!三神さん・・・!」 「ん?」 「どうして、わかったんですか?」 年齢も、家族のことも・・・
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