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その後、優はカフェオレを飲みながら、朝食を食べ終えた。
「ふぅ~、旨かったぁ……。
やっぱり姉ちゃんのカフェオレは好きだなぁ。」
ニコニコしながら言う優に対し、優衣は苦笑いをしながら言った。
「あんな甘いのなんて、優ちゃんくらいしか飲まないわよ。」
優はそれを聞いて笑いながら頷くと、テーブルに頬杖をついて、テレビに目を向けた。
「明るいニュースないなぁ。
まぁ、いつもの事だけどさ。」
「世の中そういうものよ」
優衣は言いながら洗い物を終え、手を拭きながら優を見た。
「……って、優ちゃんボーっとしてないで、早く用意しなさいよ。
行き、私の車で送ってあげるから。」
それに対し優は明るい返事を返すと、まず最初に洗面所へと向かって行った。
そんな優を見送った後、優衣はつけっぱなしのテレビを消そうと、リモコンを手に取る。
スイッチを押すと、自分も準備のために自室へ向かった。
そして、20分ほどの時間で優は準備を終えた。新調したブレザーの制服がよく似合っている。
優の場合は、短めの黒髪を適当にクシでといて終わりだが、優衣は女性ということもあり、結果的に、優を待たせることになってしまった。
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