一ノ巻

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パシャ! パシャ! 「ってか…うちらはぐれてない?」 真琴は写真を撮るのに夢中で、桜の声は耳に入らない。 だから耳元で大声で叫んだ。 「まーこーとー!」 大声にびっくりした真琴は首を傾げ、耳を口から遠ざける。 「ごめんなさい。あまりにも魅力的で…。ほらっ舞妓さん凄く綺麗で…。」 真琴はさっきから舞妓さんの写真ばかりとっていた。 「気持ちはわかるけど、そろそろさっ…うちらはぐれたし。」 「あっ、見てみて!舞妓体験だって、綺麗な着物着れるかな~!」 桜は呆れて物が言えなかった。
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