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私達が走りながら、校門を抜けると、隣に男の子が並んできた。
「ぎりぎりだな」
笑いながら話しかけてきた男の子はクラスメイトの春人だった。
身長が高く、成績もよく、運動もできる、クラスの中でも人気のある人物だ。
本気で走れば、私や遥なんて追い抜いてさっさと行けるのだろうが、横に並んで走っていると言う事は私達に合わせてくれているのかもしれない。
私達3人が教室に滑り込んだ時、まだ担任の先生は来ておらず、ほっと一息を吐く。
窓際の席から、貫くようなユウコの視線を感じたが息を整えながら、自分の席、廊下側の一番後ろに座る。
鞄を机の横にかけるとほとんど同時に担任の先生が教室に入ってきた。
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